
蒸気吸脱着測定装置(VTI)
蒸気吸脱着分析は、サンプルに様々な湿度と温度条件を与える技術であり、サンプルの反応を重量で測定して分析します。構造と特性に関する湿度の影響を理解することは、とても重要です。
TA Instrumentsは最も機密で、用途が広く、生産的な蒸気吸脱着分析装置をご提供いたします。
Q5000SAは高感度熱天秤、革新的な湿度コントロールチャンバーと信頼できるオートサンプラーを組み合わせております。
また、VTI-SAは鏡面冷却露点計による湿度管理と有機溶媒測定ができます。トリプル天秤モデルもありますのでスループットを向上させることができます。
TA Instrumentsは、革新的な技術に加え評判の高いサービスとサポートにより、世界中の蒸気吸脱着を研究する研究者から選ばれています。
技術仕様



装置仕様
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* 空金属コート石英パンで24時間、25°C、20% RH
** オプションのトレイでは25サンプル、プラチナおよびアルミ密封型パンを使用可
装置の特徴
VTI-SA


精度の高い有機溶媒蒸気吸脱着測定
- 有機蒸気の濃度を有機溶媒エバポレータを通るガスと乾燥ガスとの割合で決定
- エバポレータ内の有機溶媒の温度を測定し、ワグナー式によりガス相の有機溶媒蒸気濃度をコントロール
- 溶媒の断熱冷却の問題なし
- 溶媒コンテナやエバポレータは取り外し式で、コンタミ除去や洗浄の必要なし
- エバポレータはN2バージ可能
- 可燃性ガスセンサー付

アルミブロック使用サンプルチャンバー
- サンプル側・リファレンス側が完全同一条件
- チャンバー内温度匂配が非常に小さい
- 静電気をおこさない

鏡面冷却露点計による湿度管理
- ドリフトがなく、長時間安定性に優れる

高性能マイクロバランス
- 分解能・安定性に優れた質の高い結果
Q5000SAの特徴

高精度の熱天秤
- ガスパージチャンバー内で常に35°Cに保持
- 安定した感度とベースライン
- 天秤機構が完全に対称、特許申請中のデザイン

オートサンプラー
- 10サンプルの半球形状石英パンまたは25サンプルのプラチナパンを自動測定
- サンプルパンテアー、ローディング、初期重量測定、ファーナスセット、サンプルパン取り出し、ファーナス冷却は完全自動操作
- Advantage™ソフトウェアで容易に操作
湿度コントロールチャンバー
- 特許申請中のマスフローコントローラー(MFCs)で精度の高いコントロールが可能
- 高品質のアルミブロックで高い密封性
- ペルチェ温度コントロール
- マスフローコントローラーで、高湿度ガスと乾燥ガスの量を調整
アプリケーション
有機溶媒蒸気吸着(VTI-SA)
VTI-SAは有機溶媒蒸気吸着を測定する機能を備えていますので、水分吸着だけでなく、有機溶媒蒸気吸着の測定も行うことができます。
右図は25°Cでエタノールを用いたαアミラーゼの吸着データです。
有機溶媒蒸気を使用すると、多くの製薬医薬品や高分子素材の吸着測定を感度高く実行することができます。

サンプルスループット
右図は3つのPVPサンプルを同時に分析しました。
サンプルは25°C乾燥状態で(0%RH)、熱重量変化0%に標準化し、相対湿度10%、60%、80%と上げました。
重なるグラフは連続する測定値の再現性を、表は重量変化を示します。
両データにより測定データの再現性を確認できます。
VTI-SA3はデータ品質、精度、再現性を保ちつつ高いサンプルスループットを提供いたします。

アモルファス構造の測定
右図はジェネリック医薬品のアモルファス製剤と結晶性製剤の水分吸着分析です。
アモルファス製剤と結晶性製剤は化学的には同一なため、古典的分析テクニックではアモルファス成分を検出できないことがありました。
アモルファス製剤は水分を多量に吸着しやすいですが、Q5000SA型を使用して混合物中の相対アモルファス成分を 定量化することができます。

微量医薬品の分析
Q5000SA型ではベースラインのドリフトが極めて低いため、わずか10~20mg程度の結晶系医薬品でも十分良い結果が得られます。
プレドニソンは様々な湿度範囲において水分の吸着が0.1%以下です。右図に示した吸着測定では、約15mgで測定を行いました。
プレドニソンの吸着/脱水の可逆性(ヒステリシスの欠如)から、物質が取り込む水分は、構造体の中に吸収されているのではなく物質の表面に吸着していることがわかります。

水和物構造
右図は水和物の構造を示す測定データです。水和物構造は等温曲線の変化でみることができます。
データより水和物は45%RH付近で形成されています。約45%の水を吸着し、相対湿度が25%以下になるまで水和水を失いません。よってこの水和物は不安定であると考えられます。

形態安定性の評価
湿度制御により製薬用原料の変化、特に糖類アモルファスの形態安定性をみることができます。
ガラス転移温度が環境温度に低下すると、結晶化します。右図は25°C一定で湿度を上昇させたときのアモルファスラクトースの挙動です。
重量変化をみることでアモルファス相のガラス転移、結晶化などの形態変化をみることができます。


